個人的な映画の感想「あなたの名前を呼べたなら。」
こんにちは。
毎日寒くて、毎日冬眠したいと思っています。というか、寝ていたい。。
最近は週末の予定もないのでひたすらに映画を観たい観たい観たいという欲にかられているのですが、1日24時間の中で生きてゆかなければならず、やることもあるので結局観られる映画数は多くて4本くらいなんですよね、、
何もしなくていいよ、勉強もしなくていいよ、ご飯も自動で出てくるよ、、、という環境があるならばぜひそこで生活したい、そしたら私はずっと映画見続けますね、観たい映画が多くて観きれないんじゃないかという不安も抱いてきたので本当にそんなところへ行きたい。願望。
さてどうでもいい余談をしてしまったので、そろそろ本題へ。
今回は、あなたの名前を呼べたなら〈原題:Sir〉
通常ですと、私は原題は書かないのですが、この作品は原題と日本タイトル書くことで作品の内容をより表せるのではないかと思い書きました。
まずですね、インドという要素に制作国でヨーロッパの国が加わると本当にいい作品になるなと。「めぐり逢わせのお弁当」も制作国にヨーロッパの国が参加しているのですが、これもすごく良い作品なんです。
何ですかね、いわゆるボリウッド映画の歌やダンス、華やかな衣装、こんな演出あり?!がなく、ヨーロッパ映画の淡々と描いていく作風に、インドの未知の世界観と独特な空気感のようなものがうまく混ざり合っている感じがします。
この「あなたの名前を呼べたなら」も、わかりやすく大きな事柄が起きてる表現というのはなく、淡々と話が進んでいるように見えるのですが、日常がとても丁寧に撮られているんです。あたかも自分がそこで一緒にその生活を見ているんじゃないかと錯覚を起こしてしまうくらい丁寧なんです。
この作品の中で重要なのが、インドに根付いている身分制度、カースト制度だと思っていて、日本人の私が観ると、その壁を乗り越えればいいのでは?と簡単に思ってしまいがちなのですが、きっと私には到底理解することができない根強い何かがあるからこそ、その壁を乗り越えるというのが難しく、乗り越えようと努力しても乗り越える前に諦めて終わってしまうことになるんだろうな。。(語彙力と文章力がなさ過ぎて全然伝えられないもどかしさ・・・・)
主人公は住み込みでメイドしているラトナという女性なのですが、19歳で結婚(本人いわく両親が早く結婚させたがった)、数か月後に未亡人、口減らしのためムンバイへ出稼ぎ。。村のしきたりで未亡人は結婚式に参加してはダメ。。
日本人からしてみたら、??というくらい理解できない部分もあると思います、けれどこれがきっと他国の常識であり、破れないものであり、一生背負っていかなければいけないものなのだろうなと。
それに加え、田舎者で住み込みメイドは高級な洋服屋さんにも入っちゃいけないなんて、、そういうシーンがあるのですが、あの洋服屋の店員のラトナを見る目が何ともね、「あなたはここに来る身分じゃないだろ、何しにきた」っていう目なんですよ、扱い方も。。
(あれ、、この作品、感想書くの難しいぞ、、長くなるぞ。。。)
長くなりそうなので、パパっと。
内容は、メイドのラトナとその雇い主の旦那さんであるアシュヴィンとの恋愛模様を描いているような作品なのですが、そこは一筋縄じゃいかない、いけない、インドの身分制度がある、叶いようのない想いをどう処理し、受け止めて、生きていくかみたいなところがあります。
アシュヴィンはきっと海外で育ってきたから、いまどきそんな身分なんて関係ない!という考えを持っているのか、しっかりラトナへ想いを表現しているのですが、ラトナはやはりインドという世界の中で育ってきているので、そこは冷静だなと。
でも希望が見えるのは、ラトナにもちゃんと夢があること。それをしているときのラトナが本当にいい表情なんですよね。
救いようのない言葉が作中に何度か出てくるのも、この映画の中で重要なキーワードなのかなと。
「私は死ぬまで未亡人」
「彼女と結婚したら、彼女はこの先ずっとメイド上がりといわれ彼女を苦しめることになる、愛しているならやめろ」
このセリフ、本当に重いなと。
ここまで色々書いてきた割になにも中身が伝わっていないのですが、この映画は最後の数秒のシーンにすべてが詰まっていると思います。
その数秒のために丁寧に描かれているのかなと。
もう少し、身分制度のことを理解してればこの恋物語がどんなに難しいことなのか、より分かりそうだな・・・
書きたいことがありすぎてしっかりまとまらなかったので、ここらへんで切り上げたいと思います!!
ありがとうございました。
blogの中の人より